心の病気と音楽

心の病気の方が音楽レッスンを希望するケースがとても多く、僕のところに仲介の依頼が多く来ます。先生もとても親身になって何とか対応しようと努めていただけます。
しかし、ご病気がゆえに、レッスン日時が確定できない、面談すら実行できない。。。など、アポイントを取ること自体がとても難しいケースがあります。
約束してもすぐにキャンセルになってしまうのです。
そういうときは、ご本人が「私は病気だから。。。すみません。そのときにならないと行けるかどうかわかりません。。。」とおっしゃいます。
確かに相手あってのレッスンですから二人のスケジュールが確定されなければならないのは必須です。
こういう場合、やはり生徒が先生のところへ通う、音楽教室の方が良いのかもしれません。
しかも、個人が自宅で開設しているような教室で、先生はミュージシャンではなく「講師本業」の方。普段ほとんど自宅でレッスンをしている状況。。。そんな場所になるでしょう。
そうすれば「先生、今日はいけそうです。今日時間空いてますか?」と生徒さんが申し出て「じゃあ何時においで。。。」と、こんな風にきっとレッスンができるのです。
さらに、当日キャンセルも特にペナルティのない形で、柔軟に対応する先生。
ご病気の方にはこういう条件の先生が良いのかも知れません。。。
いろいろな教室で断られてしまった生徒さん、どうしても楽器をやりたいので楽器を購入してしまったものの、対応できる講師がなく、仲介することができませんでした。
生徒さんが精神的に不安定なため、面談の日取りが二転三転した挙句、やはり先生は別のお仕事に影響が出てしまって対応できなくなってしまったこともありました。
そんなとき生徒さんは「私は病気なので、仕方ないですね。。。」と話されます。
これがとても辛いのです。真剣にレッスンをしたいと考えているのに。。。
そういう方はお仕事だって限定されてしまうでしょうから、金銭的にも余裕がないので、高いレッスンや好条件のレッスンをなかなか受けることができません。
先般、ご病気の方が何ヶ月も迷ってお母様とも相談しながら先生にお家へ来ていただくような出張レッスンを始めることになりました。僕は講師にもきちんとすべて伝えなければいけないし、本当に継続が期待できるのかと、お母様ともお話をさせていただきました。
お母様は「本当にやりたいようなのです。今まで何度か他の楽器もしてきました。以前は別の楽器のときに2年ほどは続いたこともあるし、今度も大丈夫そうです。」と期待されていました。
生徒さんもとても喜んでおられましたので、とりあえず体験レッスンを一度実施して、先生にも対応可能かどうか実感できたらレッスン契約をしようと考えておりましたが、突然その体験レッスン1週間前に生徒さんは亡くなってしまいました。。。とても驚きました。
ぐずぐずしないですぐに手配してあげたら良かったのかと、自責の念にもかられましたが、レッスンを始めても同じ結果になっただろうことを考えれば、それでも良かったのかと。。。
どうにもこうにもやるせない気持です。
心の病気の方を治療する目的で音楽療法というのがありますが、治療のための音楽ではなく、音楽を実際にやりたがっている病気の方に広く門戸を開放している教室さんというのはまだまだ少ないと思います。何とか力になれないかな~と。。。
最近そんなことをよく考えます。
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